ジョン・カーペンター / ゴースト・オブ・マーズ

tamotsumochida2007-12-29

購入場所:ノーサイド井荻店
ジョン・カーペンターといえば、高校生の時に授業をサボって(RCサクセション風)友人の部屋で「遊星からの物体X」をビデオで観たショックを今も忘れられません。「うえ〜、このスプラッター・シーンってどうやって映してんの?」って(当時にしては)斬新さと、(当時にしても)ミョーに古臭いストーリー展開(まあ、そもそもリメイクもん映画だって点を差し引いてもね)のミスマッチ感がツボで、友人の迷惑も顧みずレンタル返却まで3回も観ちゃいました。(当時、我が家にはビデオがなかった)で、何だかんだで「ハロウィン」やら「ニューヨーク1997」やら「ゼイリブ」やら観てて「あれ?気がつくとみんな同じ監督じゃん」って存在がカーペンターだったと・・・。まあ熱心なカーペンター・ファンとは言えないが、ビデオ屋で何借りようか迷ったときはカーペンターって年月を過ごしましたね、ええ。なんで百円でカーペンター作品が販売されてりゃ、そりゃ買いますよ。無条件ですよ、そんなもん。しかし「エスケープ・フロムLA」のヒットにもかかわらず、最近じゃすっかり「過去の人」扱いのカーペンター。この作品も「古臭い」の酷評が目立ちますし、「要塞警察」以降の相変わらずなカーペンター西部劇の「ゴアSF編」ではあります。でもそれ以上の何をカーペンター映画に望む?アイス・キューブナターシャ・ヘンストリッジ(そもそもはホールのコートニー・ラブの予定だったらしいが、それはそれでビミョー)の主役2人の異様な薄味っぷりや、怨霊火星人ボスキャラの「パンプアップしたマリリンマンソン」なルックスとはうらはらの活躍不足もご愛敬。要はこのドロドロ泥臭いカーペンター美学を受け入れるか否か?これが「過去の作品」なら「未来の作品」って何だよコノヤロー!と評論家の方々の胸ぐらをつかむ勢いで購入したビデオ。それが「ゴースト・オブ・マーズ」だったな。(百円だけどね)